あなたがいたから、幸せでした。


「あ・・・。

お姉ちゃん。」


脱衣所から出てきた私に驚いたのか、

私を見てびっくりした顔をした。


「雅。

今、シャワー浴びてきたの。

雅も?」


雅の抱えている制服は、少しよれっとしていた。


「ああ、うん。そうなんだ。

あたし、昨日制服脱ぎ散らかしちゃって、さ。」


汚いでしょ、と付け加えて言った。

雅も昨日お風呂に入らなかったんだ。

だからシャワーを浴びに来たわけね。


「お姉ちゃん、昨日は話聞いてくれてありがとね。」


雅が言葉を残し、脱衣所に逃げるように入って行った。

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