想いと涙の結晶
「はーい!」
私は、そう言って美香のところに言った。
「うわー、やっぱり奏太かっこいいねー」
美香は私にニヤニヤしながら言った。
「そ、そーだねー…。」
あえてぶっきらぼうな返事をした。
「なーに、照れてんの!奏太は由里香の彼氏じゃん!笑っ!」
「か、かれしじゃないよ…。」
そう、この奏太って人が私の好きな人。
本名は、福井奏太。
確かにカッコよくて、皆平等に優しいくて、運動神経がとてもよくて……。
まあ、そんな人です!
けど、付き合ってはいない。
別に両思いってわけでもない。
ただ、私が好きなだけ。