想いと涙の結晶
そう言った。
その瞬間から、さっきとは大違いの静かな教室になった。
でも…私の心は静かにならない。
心臓が、ずっとドキドキ高鳴っている。
周りの人に気づかれそうで、恥ずかしいくらいに。
心の中で、ずっと私は自分に話しかけている。
「なんで、哉太ここにいるの?」
「え?まさか夢なのかな…?」
ほっぺをつまんでも、痛い。
「いや、ほんとだ。」
「ほんとうに哉太なのかな?」
「信じられない。」