お金より体力が大事?
素直になれなくて
仲元に教えてもらったとおり、仲元と他のスタッフと連携して邸のセキュリティをうまく抜けた幸鷹はすぐに小花を見つけることができた。
小花は部屋に飛び込んできた幸鷹に驚いて声もあげられなかったが、幸鷹が手配しておいた車の中でやっと口をきくことができた。
「どうして・・・私なんか。」
「夜な夜な、俺の写真に助けを求められて、嫌がるわけないだろう。」
「な、なんで、写真のこと・・・!あっ、仲元さんねっ!」
「話はきいたよ。どうして俺を突き放すようなことを言ったのかもね。」
「じゃ、もういいじゃない。家に帰らせて。」
「だめだ。また動けない君を軟禁されてしまう。
仲元さんの命令で俺といっしょにいるのがいちばん安全だそうだよ。」
「えっ!!な、仲元さんなんてことを・・・!」
「大切な人を亡くしたくないから遠ざける。
なのにどうして仲元さんはそばにいるんだろうな。
大切な幼なじみらしいね。いいお姉さんぶりだ。
飾り物の俺とは扱いがずいぶん違うんだね。」
「それは・・・。あなたは飾っておいた方が・・・」
「俺は飾られるより、話したり、食事したり、君の仕事してるところを眺めている方が好きだけどな。
それに、これから当分の間は、身の回りの世話とリハビリをしないといけないからね。」
「あなたがぁ?」
「もちろん。今度は動けないんだから嫌とは言わせないよ。」
「うう・・・。それじゃ、良斗に見てもらってるのと変わらないわ。」
「そんなことはないだろ。
自分の仕事ができるし、締切もせまっているってきいたぞ。
自分の仕事を優先して片手間で君と会おうなんて、君のことを真剣に考えてない!」
「幸鷹さんだってお仕事があるのに・・・いいんですか?」
「ああ。俺はちゃんと任せてきたからね。
それに、今度はずっと生でながめていてもらいたいからね。」
「えっ!!」
「見たいならじっくりどうぞ。なんだったらサービスでお風呂のときに脱いでみせてもいいぞ。」
「きゃっ!」
「あははは。やっと笑ったな。
とにかく、しばらくうちにいるんだ。いいね。」
「わかりました。」
その後、小花は執筆活動をしながら、幸鷹に日常生活とリハビリをすべて手伝ってもらいながら過ごした。
「ほんとすごいわ!幸鷹さんいい奥さんになりそう。
こんなにお料理も上手だなんて・・・。」
「驚いたか?
俺はけっこう栄養にはうるさいんだぞ。
いや、今は・・・っていうべきだな。」
「えっ??」
「栄養に気を配るようになったのは、オリンピックに出られなくなってからなんだ。
俺は体を作るところでもうミスを犯していたんだよ。
小さい頃から身が軽くて自由に動くことを自慢にしていた。
あまりにもそれだけで、有頂天になっていたんだ。」
小花は部屋に飛び込んできた幸鷹に驚いて声もあげられなかったが、幸鷹が手配しておいた車の中でやっと口をきくことができた。
「どうして・・・私なんか。」
「夜な夜な、俺の写真に助けを求められて、嫌がるわけないだろう。」
「な、なんで、写真のこと・・・!あっ、仲元さんねっ!」
「話はきいたよ。どうして俺を突き放すようなことを言ったのかもね。」
「じゃ、もういいじゃない。家に帰らせて。」
「だめだ。また動けない君を軟禁されてしまう。
仲元さんの命令で俺といっしょにいるのがいちばん安全だそうだよ。」
「えっ!!な、仲元さんなんてことを・・・!」
「大切な人を亡くしたくないから遠ざける。
なのにどうして仲元さんはそばにいるんだろうな。
大切な幼なじみらしいね。いいお姉さんぶりだ。
飾り物の俺とは扱いがずいぶん違うんだね。」
「それは・・・。あなたは飾っておいた方が・・・」
「俺は飾られるより、話したり、食事したり、君の仕事してるところを眺めている方が好きだけどな。
それに、これから当分の間は、身の回りの世話とリハビリをしないといけないからね。」
「あなたがぁ?」
「もちろん。今度は動けないんだから嫌とは言わせないよ。」
「うう・・・。それじゃ、良斗に見てもらってるのと変わらないわ。」
「そんなことはないだろ。
自分の仕事ができるし、締切もせまっているってきいたぞ。
自分の仕事を優先して片手間で君と会おうなんて、君のことを真剣に考えてない!」
「幸鷹さんだってお仕事があるのに・・・いいんですか?」
「ああ。俺はちゃんと任せてきたからね。
それに、今度はずっと生でながめていてもらいたいからね。」
「えっ!!」
「見たいならじっくりどうぞ。なんだったらサービスでお風呂のときに脱いでみせてもいいぞ。」
「きゃっ!」
「あははは。やっと笑ったな。
とにかく、しばらくうちにいるんだ。いいね。」
「わかりました。」
その後、小花は執筆活動をしながら、幸鷹に日常生活とリハビリをすべて手伝ってもらいながら過ごした。
「ほんとすごいわ!幸鷹さんいい奥さんになりそう。
こんなにお料理も上手だなんて・・・。」
「驚いたか?
俺はけっこう栄養にはうるさいんだぞ。
いや、今は・・・っていうべきだな。」
「えっ??」
「栄養に気を配るようになったのは、オリンピックに出られなくなってからなんだ。
俺は体を作るところでもうミスを犯していたんだよ。
小さい頃から身が軽くて自由に動くことを自慢にしていた。
あまりにもそれだけで、有頂天になっていたんだ。」