お金より体力が大事?
幸鷹は首を横に振った。
「それは勘弁してほしい・・・。
俺の時代は終わってるし、選手でもなかったんだから。」
「そうですか?
見た目でけっこう集まると思うんですけどねぇ。」
「それも却下だな。
まだ18才とか20才までならいいかもしれないけれど、30男と握手会なんてなぁ。」
「私はうれしいですけどねぇ。」
「あっ・・・君も俺のファンだと言ってたね。」
「私の方がファンらしいですよ。
他の人っていうと、晴波優樹菜でしょ。
あの人は所詮、自分の利益でしょうからアメリカへそそくさといってしまったとききました。」
「そうだね。
じゃ、1つ聞くけど、君は俺の現役のときの成績を言えるかい?」
「それは・・・ちょっと昔なので出ません。
資料見てみないと・・・すみません。」
「晴波さんはホイホイ言えちゃうんだよ。
俺の小さな記事のスクラップブックまで作って持っていてね。」
「えっ・・・それはすごいですね!」
「まぁ、彼女は仕事というより、何でも一生懸命なところがあるからね。
俺もここで救われたクチさ。
俺の身内がやっていたスポーツジムは経営破たんしてダメになってしまったからね。」
「今はここでしっかりと働いておられるんだし、終わったことは関係ないと思います。」
「君はかなりポジティブに生きられるんだね。」
「ええ、それだけが取り柄ともいえます。
ほしいものだって貪欲に自分でとりに行く方ですしね。」
「なるほど。
いかにも、社長が貪欲なら社員も似たような人が集まるもんだな。」
「えっ?社長って・・・あなたじゃないんですか?」
「S&Y・・・小花と幸鷹の会社だよ。
小花っていうのは晴波優樹菜の本名だけど。
まさか、ここの試験を受けるのに知らなかったのかい?」
「うそっ・・・そんな。」
「はははっ、面白い人だな。
会社名のことは気にならなかったんだ。
それでも試験を通ってやってきたってある意味すごいよ。
あはははは。」
「いえ、その・・・あの・・・そんなぁ。」
「だから・・・一方的に晴波のことを悪くいうのだけはやめてくれよな。
恩人のことを悪くいわれると悲しいからね。」
「はい。すみませんでした。
わ、私、ポスターのアスリート候補をもう一度ピックアップしなおしてきます。」
「悪いね。頼むよ。」
「それは勘弁してほしい・・・。
俺の時代は終わってるし、選手でもなかったんだから。」
「そうですか?
見た目でけっこう集まると思うんですけどねぇ。」
「それも却下だな。
まだ18才とか20才までならいいかもしれないけれど、30男と握手会なんてなぁ。」
「私はうれしいですけどねぇ。」
「あっ・・・君も俺のファンだと言ってたね。」
「私の方がファンらしいですよ。
他の人っていうと、晴波優樹菜でしょ。
あの人は所詮、自分の利益でしょうからアメリカへそそくさといってしまったとききました。」
「そうだね。
じゃ、1つ聞くけど、君は俺の現役のときの成績を言えるかい?」
「それは・・・ちょっと昔なので出ません。
資料見てみないと・・・すみません。」
「晴波さんはホイホイ言えちゃうんだよ。
俺の小さな記事のスクラップブックまで作って持っていてね。」
「えっ・・・それはすごいですね!」
「まぁ、彼女は仕事というより、何でも一生懸命なところがあるからね。
俺もここで救われたクチさ。
俺の身内がやっていたスポーツジムは経営破たんしてダメになってしまったからね。」
「今はここでしっかりと働いておられるんだし、終わったことは関係ないと思います。」
「君はかなりポジティブに生きられるんだね。」
「ええ、それだけが取り柄ともいえます。
ほしいものだって貪欲に自分でとりに行く方ですしね。」
「なるほど。
いかにも、社長が貪欲なら社員も似たような人が集まるもんだな。」
「えっ?社長って・・・あなたじゃないんですか?」
「S&Y・・・小花と幸鷹の会社だよ。
小花っていうのは晴波優樹菜の本名だけど。
まさか、ここの試験を受けるのに知らなかったのかい?」
「うそっ・・・そんな。」
「はははっ、面白い人だな。
会社名のことは気にならなかったんだ。
それでも試験を通ってやってきたってある意味すごいよ。
あはははは。」
「いえ、その・・・あの・・・そんなぁ。」
「だから・・・一方的に晴波のことを悪くいうのだけはやめてくれよな。
恩人のことを悪くいわれると悲しいからね。」
「はい。すみませんでした。
わ、私、ポスターのアスリート候補をもう一度ピックアップしなおしてきます。」
「悪いね。頼むよ。」