私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
 ふと華音の席を見るといない。



 ……どこに行ったんだ?




 すると俺たちに気づいた莉奈ちゃんが近寄って来た。



「おかえり! 颯真くん、華音ならまた呼び出しだよ」



「また?」



「ほら言っただろ? 早く捕まえとかないと他の誰かのものになっちまうぞ」



「まあまあ! 大丈夫だよ。だって華音は……「莉奈ぁ~」」




 莉奈ちゃんの言葉を遮ったのは疲れ果てた顔をしている華音。
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