私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
「あなたみたいに最近颯真と知り合った人に颯真は渡さない。絶対に……」



 そう言うと葉月ちゃんは立ち上がり、私にお辞儀をしてから帰って行った。





 残された私はぼーっと椅子に座っていた。



 ……私、葉月ちゃんに宣戦布告されたってこと?



 あんな可愛らしい子に?




 でも、何となく分かってた。



 こんなことを言われるってことも。



 葉月ちゃんが颯真のことが好きだってことも……。



 泣いていた葉月ちゃんの顔が頭から離れない。
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