私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
 葉月ちゃんの声がして無意識に体が反応した。



 そんな私の反応を見逃すはずがない莉奈に、いきなり手を握られた。



「華音、やっぱり様子が変だよ……。……私にも相談できない?」



 眉を下に下げながら話す莉奈に胸がズキッと痛んだ。



「莉奈……。私ね……?」



「華音、その前に場所移動しよっか。ここじゃ、誰に聞かれてるか分からないし」



 微笑みながら私を誘導してくれた。





 莉奈に連れてこられたのは、最近は私たちがお昼休みの時には絶対に来ている裏庭。
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