私とあいつの関係 *ステキな婚約者*

「だからね、ちょっとだけ時間あったら聞いてもらいたいんだけど……」



　そう聞かれ、ふと華音の方を見たらパッと視線をそらされた。



　そしてさっさと荷物を詰め込んで教室を出て行ってしまった。



　華音……。




「うん。なるべく早めに済ませてくれるならいいよ」



　先に行ってしまった華音を追いかけたいけど、ここはちゃんと話を聞かないと。



　それに早く済ませてくれないと華音を待たすことになるしな。



「よかったぁ……。じゃあ、屋上……行こっか」