私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
──トントンッ──

「華音。ちょっと入ってもいいか?」



 颯真の声がした。



 優しくて、少し心配そうな声。



 そんな声を聞いて私は自然に言葉が出た。




「いい……よ」



 返事をすると中に入ってきた。



 そのまま椅子に座った颯真。




 少しの間、沈黙が続く。



 うぅ″……。



 この沈黙なんか嫌!
< 305 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop