私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
 その日は、最近ゆっくり寝れていなかったからか安心したからなのか分からないけどぐっすり眠れた気がする。



 いつも颯真と葉月ちゃんのツーショットのことをもやもやと考えて眠れなかったのが嘘みたい。



 私は深い眠りについた──。





──────────……
──────……

 次の日、朝学校に行くと私の元に葉月ちゃんがやってきた。



 ちょっとドキドキしたけど葉月ちゃんは私に深々と頭を下げながら謝ってくれた。




「藤堂さん、ごめんなさい! 私、あなたに嫌な思いをさせちゃって……」



 葉月ちゃんの目にはうっすらと涙が浮かんでいて、まったく嘘がないことが分かった。



「ううん、もういいよ」
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