私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
「でも……」



「本当にもう大丈夫だよ?」



 申し訳なさそうに私を見つめる葉月ちゃん。



 でも、笑顔を浮かべる私を見てぎこちなく笑ってくれた。




「本当にごめんね。それと……」




 “ありがとう……”



 目にたくさんの涙を浮かべて笑ってくれた。



 それから葉月ちゃんは私に一礼してから教室に戻って行った。



 その後ろ姿は何かを吹っ切ったような清々しい姿だった。
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