私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
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 校内に入ってから数分。



 私たちは人気が少ない廊下を歩いていた。




 ってか、歩いている間、颯真はたくさんの人の注目を集めていた。



 この数分で、颯真がこの学校でどれだけの有名人なのか分かった気がする。




「あ~ぁ、疲れた~」



 と、突然颯真が呟いた。



 そして私は周りに誰かいないか見渡した。



 聞かれていないか不安だったから。
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