私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
 先生が中に入っていった。



「ふぅぅ~……」



 私は大きく息を吐いた。



 今までの学校は高校までずっとエスカレーター式だったから知らない人の方が少なくて、自己紹介とかあまりしたことがないの。



 パーティーとかでは軽く少人数相手にしてするからまだ楽だけど、こんなにたくさんの人の前ではね……。



 まあ、緊張するだけで他は大丈夫なんだけど慣れることができるのか、とか、友達できるかな、とか……。



 そっちの方が心配だよ……。




 そんなことを考えていると、先生に呼ばれた。



「藤堂、入れ」



 私は最後に深呼吸してからドアを開けた。
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