私とあいつの関係 *ステキな婚約者*
『全然大丈夫だよ。何か用があったんでしょ?ゆっくりで大丈夫だからね』



「いや、もう用は済んだんだ。今からそっちに向かうよ」



『うん、分かった。待ってるね』



 華音はそれだけ言うと電話を切った。




 ……ってか、まさか待たせてたなんて思ってもいなかった。



 まあ、行くのも帰るのも同じなんだしあたりまえか。




 そんなことを考えながら俺は早歩きで校門に向かった。
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