最後の龍の華②
「じゃあ、質問をどうぞー」
しっかりと座り直して、周りを見渡す。
どんな、質問でもドーンと来い!!
「じゃあ、、、なんで、偽名を使っていたのか教えてください」
「んー。龍族ってバレちゃうとやばいじゃない?」
そういえば、そんなこともあったなーなんて?あの時はどこから情報がバレるか心配だったし...彗や千草との約束だったし、バレないっていう、変な約束。
翡翠にバレた時も翡翠の人柄とその身分があったから、あんまり怒られなかったし記憶も消さなかったし...
「なんで、そう...」
「なーに?」
何か言いたそうな奈留にニコッとする。
それを見て、ため息をついて何もないですと言ってその件は終わったみたい。
「じゃあ、「俺から」」
「はい、どうぞ陽向!」
翡翠の言葉を遮って出てきた陽向。
陽向の質問ってなんだろー?あんまり喋った記憶がないし、交流はほぼ膝枕だし。
「流聖とはどういう関係なの?」
「……なんで、そんな質問を?」
「………匂いが」
「匂い?!」
「そう、一緒」
「……」
くさいのかな?とか思っちゃうけど香水も特にしてないし...
陽向が無駄に鼻がいいということで収めとこう!
これ以上考えると自分の心がえぐられちゃう。
「流聖は私よ。理由は龍族だということを隠すため」
「はぁ?」
「やっぱり...」
「……」
一番驚いていたのは弥生だった。そりゃあそうだよね、流聖のこと気に入ってたし...
でも、私だと全然気づかなくてあんな冷たい態度をとっていた訳だし。
一番近かったのはある意味弥生だったから気づかなかったのかもしれない。
その所は私の予想であるから実際の気づかなかった理由は別にあるかもしれない。
私は弥生じゃないからそれしか言えないけど。
「はい、他は??」
悩んでる弥生を気にしていても時間がもったいないので、気にかけない。
ほら?質問ってまだあるし....。
「じゃあ次は俺」
「はいどうぞ??」
次は琥珀かー
なんの質問されるんだろ??
「白蛇とはなんの関係が??」
「………。」
それをしってどうするの?
って言いそうになったけど、答えるって言ってしまったし、それにあの決着に手を貸してくれたし。散々言い訳を探していたけど
はぁー。
「そうね。どこから話せばいいかな??」