最後の龍の華②


わいわいとしている間に陽向が急に結晶をパチっとはめ込んだ。




「はぁ?!陽向、お前どうやったんだよ!!」





「………一個しか空いてなかったし」





「んなわけあるかよ。空いてねぇーって空いてるし」





翡翠の声に狼の眼を見る。
あっ。片方空いてるし、




「さっきまで空いてなかったよね?」





「空いてなかった」





呆然としてる翡翠。
後ろに立ってる琥珀が




「龍華、これって順番なんじゃないか?」




えっ?!
バッと後ろを首だけむける
ぅ、思ってたより近い 一歩だけ前に出てみて適度な空間ができてホッと息をはく




「なんで、そう思ったの?」




「陽向がはめた後に、狼の片方の眼の結晶が消失したのを見た」




「うそ?そんなの見たの?」




「あぁ、だから次は狼担当の翡翠だろうな」




琥珀がチラッと翡翠に目を向ける、追いかけるように私も目線をむけ翡翠を見つめる、翡翠は琥珀にコクッと頷き結晶をはめ込んだ。





まぁ、結論から申し上げると琥珀の言っていた通り順番にはめ込むことがわかりました。
お父様のおばか!なんで教えてくれなかったのよ!







まぁ、わかったからいいけど、間違えてたらどうなってたんだろう??
結界が発動しないとかかな?あっ、それかなんかボスが出てきたりして?!















それは無いか……
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