最後の龍の華②



「おい、龍華」




「?!」






突然後ろから声をかけられバっと振り返ると琥珀がいた。






「琥珀か」




「なんだよ、俺じゃ嫌なのかよ」





「そういうわけではないけど……琥珀から声をかけるの珍しいなーって思って」





「ふーん」







「みんなは?一緒じゃないの?」






「あー、さっきまでいたがゲームを真剣にするって言って散った」





「へぇーサボってそうと思ってた」





「景品が豪華なんだよ、学校全体のイベントだからな。中等部もいるぞ」





へぇー。何気なしに琥珀を見つめる
後ろでふよふよしてる尻尾
実物ではなくオーラ?みたいな感じで俗にいうモフモフしたーいにはならないなー



怖い顔したイケメンさんに尻尾………






「プッ、あははは!!」





なんて、アンバランスなの!!




「チッ」





笑ったことを気にしてるのか、自分の後ろでふよふよしている尻尾を睨んでる。
その光景にも笑いが出てくる





「もう、笑かさないで!睨んでも尻尾は消えないわよ」






「チッ、それより龍華は参加するのか?」






「これって強制じゃないの??」




「いや、自由参加」





「じゃあ、この尻尾の意味なくない?」





「それは同意見だ。でもほらあっちに非戦闘員のスペースがある」





琥珀の指した方を見ると談笑スペースみたいな空間ができており、20人ちょっとがおしゃべりをたのしんでいた





< 28 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop