最後の龍の華②
「おい、龍華」
「?!」
突然後ろから声をかけられバっと振り返ると琥珀がいた。
「琥珀か」
「なんだよ、俺じゃ嫌なのかよ」
「そういうわけではないけど……琥珀から声をかけるの珍しいなーって思って」
「ふーん」
「みんなは?一緒じゃないの?」
「あー、さっきまでいたがゲームを真剣にするって言って散った」
「へぇーサボってそうと思ってた」
「景品が豪華なんだよ、学校全体のイベントだからな。中等部もいるぞ」
へぇー。何気なしに琥珀を見つめる
後ろでふよふよしてる尻尾
実物ではなくオーラ?みたいな感じで俗にいうモフモフしたーいにはならないなー
怖い顔したイケメンさんに尻尾………
「プッ、あははは!!」
なんて、アンバランスなの!!
「チッ」
笑ったことを気にしてるのか、自分の後ろでふよふよしている尻尾を睨んでる。
その光景にも笑いが出てくる
「もう、笑かさないで!睨んでも尻尾は消えないわよ」
「チッ、それより龍華は参加するのか?」
「これって強制じゃないの??」
「いや、自由参加」
「じゃあ、この尻尾の意味なくない?」
「それは同意見だ。でもほらあっちに非戦闘員のスペースがある」
琥珀の指した方を見ると談笑スペースみたいな空間ができており、20人ちょっとがおしゃべりをたのしんでいた