最後の龍の華②




改めて教室をみると窓側の後ろらへんに
琥珀達が固まっていた





どれだけ 自分同士が好きなのよ....
それに溜め息をつくが 琥珀達はこちらを全く見ない....みんな 寝ていたり 窓の向こう側の外を見つめたり 話し込んでいたりとこっちに私がいるということを全く気づかない。
うーん。あんまり面白くないや。入ってきたときに驚く顔が見れるかなーって思ったけど....



まぁ いいか...
これから 驚かせばいいのだから...
それに、これはこれで面白いかもしれないし!





琥珀たちから視線を外し、深呼吸。
やっぱりクラスといえどみんなの前で自己紹介とは恥ずかしいなー。というか私がいたクラスと一緒のところだけど、なんで 琥珀達がいるの?
当時はクラスが別々だった気がするんだけど...



これは 後で千草に聞けばいいか...
さてと、張り切って脅かしてさし上げましょう!






『龍族の龍華です。よろしくね?』













静かなこの空間に 私の声は よく響いた


それに気づいたように 琥珀達が全員こちらに向きそして 他の生徒は龍族というワードに目を見開いている。



期待通りの反応をありがとう。
笑顔がこぼれる。






「龍華....?本物?」




『...酷いわね...本物よ...偽物呼ばわりしないで』





弥生がポツリと呟いた言葉に反論する


ちゃんとした 本物よ
偽物なんて今まで出てきていたのかしら?
出てきたら出てきたで、侮辱された気分だからお仕置きしないとね。






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