花詩


それに比べて、私、木村花は……普通。




顔立ちも普通。

成績も普通。

運動神経も普通。


普通じゃないとこって言えば、人よりちょっと花に詳しいことくらい。



でも、別に特に役に立つわけでもない。






園芸部の部員だって、わたしだけ。






早川くんがわたしなんかを見てくれるわけがない。





そう思ったら、少し、


胸が痛くなった。

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