幼なじみ〜君の背中を追いかけて





「っ…か、かわいくないもん」
「有里は誰よりも可愛い」




って…おれなんてくせぇ言葉言ってんだろ…恥ずっ



「ごめん、俺なにいってんだろなーはは」
「悠くんに言われると…お世辞でも、とっても嬉しいよっ…」



さっきと同様で耳まで真っ赤に染めて
俺の手をぎゅっと握り返してきた




この子はどれだけ
俺を、惚れさすのだろうか。

「悠くん…あのね…」
「ん?」
「わたしね…あのね…」




さっきとは違い
明るい表情から暗い表情に変わり、
深刻そうに俺に何かを伝えようとしている。

なんかあったのか…?




「やっぱり、部屋にかえってからにするね?」

そういいニコッと微笑んだ。
< 146 / 188 >

この作品をシェア

pagetop