幼なじみ〜君の背中を追いかけて





「それでね…私、どうすればいいかわからなくなったの。悠くんが…好きだけどっ…樹も…大事だかっらっ…だから…私…逃げたの…っ。だけど…横断歩道に走ったんったげどっ…赤信号で…気づいたら…目の前にトラックがいて…っ
…樹は…それを…っ」



泣きながら一生懸命伝えようとしてくれている
だから、俺は必死に
理解しようと努力した



「それを…っ…っ…ううっ…」
「…ゆり、もういいよ…辛かったな…」
「よくない…っ…樹にっ…くら…べたらっ…辛くなんかっ…ないっ…」
「有里…」
「私を…かば…って…樹は…だから…私のせいで…樹はっ…!」

ようやく俺はさっき言っていた言葉の意味がわかった。
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