幼なじみ〜君の背中を追いかけて




「有里心配かけてゴメンな」

「私のせいでごめんねごめんね」

「有里は悪くないから」


ガラガラ

先生が入ってきた


「藤井さんの体なんですけども
 もう、生きてるうちに歩くことが
 出来ないかもしれません」

まてよ、まてよ
もういつまでかわかんねぇのに
歩けねえってなんだよ

やめてくれよ
やり残したことあんだよ。

俺が有里を、この手で守りたいのに

なきたいのに、今泣いたら
有里に心配かけてしまう

「っ…ひく…」

「樹」
悠もしんぱいしてくれてる

「リハビリしたらいけるって
 心配すんなよ」
と場をなごませた


「おまえリハビリとかゆうまえに」
「言うな」

俺は悠の言葉を言わせなかった

有里にだけは有里にだけは
しられたくない。
< 169 / 188 >

この作品をシェア

pagetop