幼なじみ〜君の背中を追いかけて



よし、勉強しよう!


あと少しで治るとしたら
中間テストが近い。
お母さんに怒られるのはごめんだよー。


シャー
カーテンが開く音がした
「あ、お母さんお父さん」

「有里体調はどう?」
「私は大丈夫だけど、樹が…」
「…」
「…」
「樹にひさびさ会えた時うれしかったなー」
私は場を和まそうとがんばった

「そうよね、樹くん引っ越してから
 帰って来るなんておもってなかったわ」
「俺なんか二人は、付き合うと思ってたぞ
 有里が家に帰ってきたらいつもいつも
 『私樹くんと結婚するの』なんて毎日」
「そうゆうこともあったわね笑」


「そんなこといってたけ」


私は樹と、楽しく遊んでることばかり
浮かんでくる
でもこれだけはちゃんと覚えてる
大好きだった。
いなくなってからもずっと
だから恋ができなかった
中学になり、悠くんに出会えるまでは
ずっとずっと樹がすきだった。

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