幼なじみ〜君の背中を追いかけて



「それにしても、有里が授業終わったの気づかないだなんて、珍しいわねー」
「そんなことないよ」



確かに、私はいつも授業が終わるのを
ずっと待っているからね…
でも、麻紀失礼やわ


「なんか、あったの?」
「なんにもないよっ」



私は、ばれたくなくっていうより、
恥ずかしいから、言いたくなかったため、慌てて拒否する。



「んー…あ、二時間目、どこいってたの?」
「えーと…先生に頼まれた資料を空き室に置きに…」
「ふーん…あ、そうだ悠斗君もいなかったんだよねぇ」



ぎくっ…



私と悠斗は同じクラス。




もしかして、
麻紀気づいてる?

そう思い、顔をあげると

「悠斗君といたんでしょっ?」と

キラキラした目で私をみつめる麻紀
< 20 / 188 >

この作品をシェア

pagetop