獅子座流星群
「嫌だなぁ、もう」
こんな気持ちで飲むお酒なんて毒でしかない。
もう寝てしまおうとベッドに横になり、明日もバイトな為アラームを設定しとこうと鞄から携帯を取り出した時、ふと、出版社から出た際メールが届いていた事を思い出した。
受信ボックスを開いてみると、案の定そこには未読の新着メールが届いていて。
誰からだろうと眠気で重くなる瞼を擦りながら新着メールを開くと、そこに書かれていた文字を読み、硬直した。
『久しぶり。元気か?
もうすぐユキの命日だけど、お前今回もこっちに帰ってこないの?
美香も会いたがってたし、忙しいとは思うけど、たまには顔見せろよ。じゃあ』
メールの差出人は拓斗からだった。北海道にいた時の私の数少ない友達。幼なじみ。いや、それよりも……
「ユキ……」