Tag～命懸けのﾀﾀｶｲ～

三坂唯の行方

圭人からおじさんとおばさんが食べられた事、唯さんが鬼だと言うことを聞き、私の疑問を聞いた。

「唯さんが鬼なのは分かったけど、何で圭人は食べられなかったの？」

率直に聞けば、圭人自身も疑問に思っていたらしく、首を横に振った。

「それが分かんない。何で俺だけ喰われなかったんだろう…」

私達が考えていると、母が突然聞き出した。

「それは、唯ちゃんの優しさだったんじゃない？。自分が両親を食べたけど、圭人君には生き延びてほしい、そんな思いで食べなかったんじゃないかな？」

母はにっこりと笑った。