泣き虫王子と哀願少女


とりあえず、あの場で新たに収集できた情報はその程度である。



「うちのクラスの左側の列だから、C組かぁ……」



机に頬杖をつきながら、右手の指先でポンポンとこめかみを叩いていると、



「……で、C組がどうしたって?」



突然背後から肩を叩かれた。


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