アキと私〜茜色の約束〜
Over time


インターハイ最終日。
気温は去年の最高気温を超えたと、テレビで言っていた。

空は雲一つない青空で、風は少しも吹いていない。

耳を済ますと、太陽がコンクリートを照りつけるジジジッという音が聞こえてきそうだ。


会場に着くと、今までにない会場の熱気に圧倒された。

決勝戦というだけあって、試合開始30分前にも関わらず、応援席はほぼ満席。
それを埋めるのは、決勝戦を戦う二校の応援団はもちろん、OBや今日までインターハイを戦ってきた他校の選手など様々だ。

私はこれまでとは違い、少し早く来て一番前のど真ん中の席に座っていた。

アキの写真を手に、試合開始の笛を待つ。



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