アキと私〜茜色の約束〜
The end of the game
ーーーー数年後。
「それで?秋人君とはどうなったの?」
「ゔ…それは…」
「まさか、まだ待たせてるの?」
「…はい」
隣に座る弥生から、「はあぁ…」と盛大な溜め息が漏れた。
今は成人式後の中学の同窓会真っ只中で、居酒屋チェーン店に来ている。
周りは盛り上がっている中、私は端っこの掘りごたつの席で半年振りに会う弥生に事情聴取を受けていて。
弥生は、私と秋人の煮え切らない関係に呆れてものが言えないようだ。
「あれからもう何年になる?」
「二年です…」
アキの告別式の日、秋人に「俺が幸せにする」と言われたものの、その時はまだアキの死が受け入れられなくて、私がした返事は…
『ごめん…今はそういう気持ちになれない』
秋人はそんな私を受け入れてくれて。
『わかった。茜が落ち着くまで待つよ』
そう言ってくれたんだけど。