アキと私〜茜色の約束〜

アキと私、そして秋人は幼稚園からの幼馴染だ。

家が真向かいのアキに対し、秋人の家は二つ隣りで、私達三人はいつも一緒にいた。

アキと秋人は偶然にも誕生日が同じ、名前も似たような名前。
そして、アキは口角の少し上、秋人は頬骨と、二人とも右頬にほくろがある。

性格は優等生のアキとガキ大将のような秋人で正反対だけど、優しいところは同じだ。

二人はまるで兄弟のようだった。

親は同世代で、よく三家族でバーベキューをしたり旅行に行ったし。

小学三年になって、三人同時にミニバスケを始めた。

それ以来、練習や試合で忙しくなって三家族で何処かに行くことはなくなったけど、応援には皆揃って来てくれた。

それこそお手製の旗を振って。
それはもうこっちが恥ずかしくなるぐらい声を張り上げて、試合と応援、どっちがメインか一瞬わからなくなるほどだった。


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