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ゆっくりとなこを抱きしめた。
少し抵抗されたけど、時間とともに落ち着き始めたなこ。
それでも怯えた様子。
「……なこ、ゆっくり。ゆっくりでいいからな」
抱き上げ、ベッドに座らせて再び抱きしめる。
元々小さいなこが、さらに小さく見える。
この小さなカラダで、大きな何かを背負ってるなこ。
きっと、まだ俺が知らないなこがいる。
きっと、全力で闘ってるなこ。
なぁ、俺にもその背負ってるモノを分けてくれよ。
一緒に闘ってやるから。
一緒に怯えてやるから。
そんでさ、一緒に這い上がろう。
落ちるとこまで落ちて、一緒に這い上がろう。