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「社長〜淳と女連れて来たぞ〜」

「おう…ってケン。髭…久しぶりに剃ってるの見た」

「龍さん、なこです…なこ、龍さん。社長だよ」



俺の手をギュッと握って、後ろに隠れているなこ。



顔だけ出してペコっと頭を下げる。



怖いっていうよりも、龍さんのオーラに圧倒されてる感じ?



「なこちゃん、俺、龍。よろしくな?」



また顔だけ出してコクっと頷くなこ。



「とりあえず座るか。ケン、遊を呼んで来てくれ」

「あい」



遊さんは、ここで事務をしてる女の人。



お姉さんって感じの人で、何で事務で働いているのか不思議なくらいの美人。



多分龍さんの片思いの相手。



「なーに?龍さん」

「おぉ遊。さっき話してたなこちゃん」

「あっ‼︎え何、この娘‼︎超可愛い‼︎」



可愛いもの大好きな遊さん。



なこは好みらしい。



「なこちゃん、こいつは怖くねぇから。事務の仕事してる人」

「…事務?」

「キャー‼︎声まで可愛い‼︎もうあたしが持って帰りたい〜‼︎」



遊さん…少し黙って。



「事務っていうのはな?そうだな…なんて言えばいいんだろ…」

「事務の意味がわかんねぇのか、なこちゃん」

「あ、はい」



事務ってどう説明すればイイんだ?



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