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「ま、とりあえずココで働いてる人だよ」

「……うん?」



ま、一旦事務は置いとこう。



話し合いが先だよな…。



それから、社長とこれからの生活について話した。



極力なこは1人にしないようにしたいこと。



他人に慣れて欲しいこと。



話し合い中も、なこは俺の手を握ったままだった。



それでも、途中で怖くなったりしなかったから…これは進歩?



「じゃ、とりあえず撮影以外のときはなこちゃん連れて来ていいってことで。表向きはこの事務所の雑用係な」

「龍さん、ありがとうございます」

「なこちゃん、それで大丈夫かな?」

「………うん」



さすがに撮影には連れて行けない。



他のモデルとかもいるし…。



でも、打ち合わせとかなら大丈夫だろ。



「やった〜‼︎なこちゃん、よろしくね‼︎この事務所、男ばっかりでさみしかったの〜」



1番喜んでるのは遊さんみたいだけど。



…確かにこの事務所に所属してるのって、男ばっかり。



女性タレントって1人もいねぇな。



「じゃ、俺表に車回してくるわ」

「ケン、髭…ぷぷ」

「笑うな社長。イメチェンだドアホ」



社長にそんなこと言えるのケンさんくらいだよ…。



うん…髭…ぷぷ。



似合わね〜。



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