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リビングに行くと、ソファでウトウトしてるなこ。



一日中車の中に居て、疲れたんだろう。



小さく丸まってるなこを、抱き上げてベットへ。



なこを初めて抱っこしたときよりは重くなったけど、まだまだ軽い。



脚なんて俺の腕より細い。



「おやすみ、なこ」

「…ん」



クリスマスっぽいこと、できなかったな…。



なこには色々楽しいことして欲しい。



そしていつか、笑顔が見たい。



正月は初詣に行こう。



一つ一つの行事を大切にしよう。



「…じゅ…ん…………す、き」



え?



寝言…?



クリスマスが終わるまで残り3分。



今のが一番のプレゼントだよ、なこ。



俺もお前が好きだ。



だから次は、起きてる時に、俺の好きと同じスキを俺に与えてくれ。



それだけで俺は頑張れると思うから。



「俺も好きだよ、なこ。おやすみ」



なこをギュッと抱きしめて眠る。



目を閉じた俺は、なこが少しだけ微笑んだのを知らない。



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