カーテンの中で先輩とキス
先輩との距離が徐々に近づいてきて、あたしの心臓のドキドキは、あり得ないほど活発化していた
心臓のポンプがあたしの顔、体、全てを赤く染めた。
「…真っ赤だな…」
「先輩の…せいですよ…」
先輩の少し笑った時の吐息が耳にかかった
「………」
ゆっくりゆっくり、唇が重なって
ゆっくりゆっくり、唇がはなれた
それは優しいキスで
あたしにとって、ファーストキスだった。
「…先輩、また走ったの?」
先輩の顔は走って来た時のように真っ赤だ
「…さあ?」
カーテンがゆっくり元の位置に戻る
あたしたちの甘い時間が夏休みへと、風に流された
終わり