天国への切符



だけどそこから何故か空気が変わってしまって。


珍しく静かなあたし達はすぐに公園をあとにした。



「じゃあまたな!」


「うん、バイバイ」




そして…家の前で吉岡と別れたけど。


帰っていくその後ろ姿を見つめていると…胸に変な痛みが走るのを感じた。



苦しい?違うな…

痛い?それもちょっと違う。



でも…キュッて。


締め付けられるような不思議な痛みを何度も何度も感じて。



…まさかね。



吉岡の姿が見えなくなると、あたしはすぐに家に入った。



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