天国への切符
この好きが、どういう好きなのかは自分でもよく分からない。
どんな意味をもつ好きなのか。
ハッキリとはまだ分からない。
でも、人として、好きだと思った。
気付けば近くにいてくれて。
悩んでるときも、泣きそうなときも…
あたしを助けてくれた救世主。
だから……
「やっぱり真優と吉岡、いい感じだよね」
美波にそう言われたら、嬉しくなった。
「そんなことないよ…」
口ではそう言ってみたけど、本当は照れくさくて嬉しかった。
「え?真優と吉岡ってそういう感じなの?え、ケント君は?」
だからサエにそう言われると、一瞬気まずくなって苦笑いしちゃったけど。
「吉岡とは…友達だよ。ケント君とは終わったの。っていうかかっこ悪いけど…最初っから遊ばれてたみたい」
ちゃんとサエ達にケント君とのことを報告できた。