天国への切符
「真優、顔赤くなってるよ」
ノアにそう言われて、思わず自分の頬に触れた。
「耳まで真っ赤だよ」
美波もそう言いながら、あたしの耳を触ってきた。
おかしいくらいドキドキしてた。
顔が熱くなってた。
自分が自分じゃないみたいで、変な気分だった。
「もう!からかわないでよ…」
なんだか恥ずかしくて。
だけど胸がいっぱいで。
あったかい気持ちでいっぱいで。
だから…照れくさかったけど、この瞬間が嫌ではなかった。