天国への切符
複雑な想いを感じながらも、それから毎日は過ぎていった。
「終業式、あっという間だったね」
「だねー、てか超寒いね今日」
サエ達と帰るいつもの帰り道。
気付けばもう、いろんなことがあった2学期も、今日で終わってしまった。
「カラオケ寄ってく?」
「いいねー!フリータイムいっちゃう?」
みんなが分かれる交差点。
いきなり言い出したノアの言葉に、みんなすぐに賛同して。
学校帰りにそのままカラオケに向かうと、お昼もそこで食べながらみんなで歌いまくった。
結局、フリータイムが終了する7時まで歌い続けて。
あたし達は久しぶりに夜道を走りながら帰った。