天国への切符



封筒に貼られていたシールをそっと剥がし、中に入っていた便箋を取り出した。


封筒よりも少し薄い淡いブルーの便箋。

さっと数えると全部で三枚あった。


まだ読んでもいないのに何故か胸がいっぱいになっていく。


お母さん、いつの間にこんなもの書いてたんだろう。


ゆっくりと視線が動き、あたしは一枚目から目を通していった。


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