天国への切符



「もうっ…何それ…」


ウソついてヤキモチやかせるなんてムカつくんですけど。



「あたしの前の彼氏は年上だったよ」


「は?」


ちょっとだけ仕返ししてやろう。



「現場仕事してる人でさ」


「黙れ」


「花火大会でナンパさ…」



そう言いかけた時、吉岡の唇でいきなり唇をふさがれた。




「…んっ…」


始めは強くふさがれていたけど。


それは次第に優しく甘く、変わっていった。


< 358 / 363 >

この作品をシェア

pagetop