天国への切符
「まぁいい。でも!次からはペナルティを与えるからな」
お父さんはあたし達を見ながらそう言って笑って。
「吉岡くんは晩飯食ったのか?」
何故かいきなりそんなことを聞いてきた。
「あ…まだ、です…」
「そうか、じゃあうちで食べて行けばいい。今、家の人に連絡出来るか?」
「えっ、あぁ、はい!出来ます」
「心配かけちゃいけないし俺からも電話で挨拶しておくから。帰りは家まで送っていくし、とりあえず電話してみなさい」
…えっ?何この展開。
一緒に?ご飯食べてくの⁉︎
嬉しいような困るような…複雑な心境だだったけど。
そうこうしているうちに話はあっという間にまとまったようで。
「うわ!めちゃくちゃ美味しそうですね!」
「ははっ、宅配ピザとチキンでそんなに喜んでもらえるとありがたいよ」
あたし達はもう、三人で食卓を囲んでいた。