天国への切符
あ、ここだ…。
やっとたどり着いた五階建てのマンション。
エントランスを抜け、そのまま一階を奥へと進む。
105の数字を見つけたあたしは、ひとつ深呼吸をするとすぐにインターホンを押した。
するとすぐにガチャ、とドアが開く。
「よっ」
迎えてくれた笑顔に、たまらない嬉しさがこみ上げてくる。
「入れよ」
ケント君はそう言うと先に部屋へと歩いていく。
「うんっ!おじゃまします」
あたしもすぐに靴を脱ぎ、その後をついていった。