天国への切符
友達って、結構ムズカシイ。
なるのは簡単だけど、続けるのは大変。
一見仲良さげに見えるあたし達四人だって、腹の奥底ではみんな何考えてるか分かんない。
でも一緒にいる時は一緒に笑って。
騒いでキャーキャー言って。
毎日その繰り返し。
ほんの数ヶ月前、夏休みが始まる前までは…その繰り返しの中に美波もいたのに。
「っていうかあの転校生、真優と仲良いわけじゃないんだよね?」
目の前に座るサエがあたしに聞いた。
「うん、小学校時代のクラスメイトなだけだけ。今は全く関係ないよ」
答えながら、嫌な予感でいっぱいになっていく。
「そっか。じゃあ、あいつのことは無視決定だね」
…ほら。
こういうこと、サエなら言うと思ってた。