天国への切符


「何時だと思ってるの?もう8時過ぎよ?」

「知ってる」

「知ってるじゃないでしょ?家にも帰ってこないで学校帰りに何してたの?心配してたのよ⁉︎」

「…はいはい、すいませんでした、ごめんなさい」





ひどい温度差。



必死こいて説教するお母さんと、

それを見ながらバカじゃね?なんて心の中で思いながらもとりあえず謝って二階に上がろうとするあたし。



「何なのその態度は、反省してるの?」

「してるってば、謝ってんじゃん」

「真優…?」

「何」




だけど階段を上がろうとした時だった。


肩をつかまれ、お母さんの顔が近付いてきた。



「あなた…お酒飲んでる…の?」


はぁ、最悪。

バレちゃったし。


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