天国への切符
本当ならケント君とのことを相談したかった。
こういう状態ってどう思う?とか。
こっちから連絡してもいいのかな?とか。
初体験を経験済みのサエに、次はどうしたらいいかとか、サエはどうだったのかとか…
聞いてみたりもしたかった。
だけどそれが出来なくて…
ひとりでプラス思考に考えたりして、不安を消化するだけで精一杯だった。
本当は気付いてたのに。
付き合うって、こういうことなのかな?って、疑問に感じてたのに。
ケント君は忙しいから。
毎日仕事だから、って。
だから…連絡がなくても仕方ない、邪魔にならないように連絡を待つしかないって。
自分で自分に言い聞かせる毎日だった。