天国への切符



「つーかどこまで行けばいいわけ」

「あっ、ごめん」


とっさの判断だったとはいえ、吉岡の言葉にハッとなってまず謝った。


「何かやらかしたのか?逃げてたみたいだけど」


吉岡は自転車をこぎながら、あたしに聞く。


「…やらかしてないし、何も。変な男が声かけてきて…それで無視したら追いかけられて」

「ナンパか?だいたいな、夜道でそんな短いスカートはきながら酒持って歩いてる奴はどうぞ寄ってきてくださいって言ってるようなもんだろ、そういうの自業自得っつーんだよ」




は?普通、大丈夫だったか?とか心配するでしょ?

意味分かんない。

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