花火
僕はこの道を歩く。
思い出は僕の心を揺らす。
僕はこの道を歩く。
君と二人で歩いたこの道を。
僕はこの道を歩く。
僕の左手には君の右手はない。
僕はこの道を歩く。
寂しくなんかないさ。
僕はこの道を歩く。
涙なんか流さないよ?
僕はこの道を歩く。
僕は顔を上に向けて夜空を見つめる。
空には光の砂を散りばめたような星々と、丸くて大きな月が広がっている。
僕は、その大きな月を見つめてまた思いだす。
僕はこの道を歩く。
寂しくなんかないよ?
僕はこの道を歩く。
涙なんか流さないよ?
これは強がりなんかじゃない。