花火
「明日っていつまでいれるの?」
「学校終わったらすぐに行かなきゃいけないんだ。」
「わかった。じゃあ...」
さっきまで普通に話せていた口が急に動かなくなる。
何で僕にはこんなに勇気が無いんだ。
僕は目を強くつぶり、拳を力いっぱい握り絞めた。
すると瞼の裏に君の笑顔が映った。
言うんだ。
ちゃんと言うんだ。
あの笑顔が好きだから。
あの笑顔を守りたいから。
僕の重たかった口はまた動きだした。